こんにちは。カフェが閉店という話で、惜しんで店にきてくれるかたが大勢いて、ありがたくも本当に申し訳ない販促ツールメーカーGRIT!ヨシダです。
さてカフェグリットは、なぜ閉店・撤退と決めたか、を今日は記そう。
ひとことで済ませれば、ボクの企画、行動力と何よりスタッフの統率力が無かったということに尽きる。
企画することが当たり、繁盛へのステップを踏んでいればスタッフもやる気が出て今日も元気で働いてくれていただろう。
しかし、現実は顧客名簿こそ順調に毎月増えてきたが、売上は伸びず、むしろ徐々に下降気味ですらあった。
現場にとって「ヒマ」ということほどつらい状態はない。
ボク自身もフランス料理店のホールマネージャー、7坪の居酒屋運営という飲食店経験があるのでそれは痛いほど身にしみている。物販と違い食品鮮度が落ちていくのでヒマ=在庫処分〜それでも新たに仕込みという悪循環に陥る。
そんな負のスパイラルに入っていた店をなんとかしようと試行錯誤は続けた。ケータイのメルマガ、顧客へのDM、毎月のスペシャル料理などなど、あくまでも「一店舗としてできる販促費以内」という基準でトライしていた。
しかし値引き販促などは「安易」「収益悪化の根源」と捉え、一切行わなかった。
今思えば値引きしてでも、販促費をもっとつぎ込んででも、とにかくチカラ技で売上アップを図るべきだったかもしれない。
そんな「春が来ない」状態のまま1月、2月、3月、4月、5月と過ぎ、現場のスタッフと衝突することがどんどん増えてきた。そのたびに粘り強く話し合い最終的には握手し、「がんばろうぜ」と持ち直してきた。
しかし、先週の木曜、朝から衝突が噴出し対応しながら「店を続けるか否か」という決断がいきなり迫り始めた。ボク自身だけの判断では危険だと思ったので、日向部長、吉田部長と三人でどうするかコンコンと話した。そしてスタッフ全員にも相談した。
選択肢としては3つ
1,再説得して継続してもらう
2,スタッフに自主退職してもらって次のスタッフを探す
3,あきらめて店を閉める
ボクとしては1か2だった。
しかし、時間を追うごとにスタッフとのよじれは酷くなり、1の線は無くなった。
2にするか3にするか、その場で結論を出さなければいけなかった。そして最終的に3にした。
理由は、2を選択しても次のスタッフがすぐきてもらえるか全くわからないし、やる気を失いきってしまったスタッフをそれまでつなぎとめておくことはできない。
3を選んでしまえば今まで店につぎ込んだ費用も、つみあげた顧客名簿も、認知されはじめた潜在的なお客さんまで失ってしまう。何度も通ってもらったお客さんに対する責任もある。
それでも3を選んだ理由は、今、グリット本体で取り組んでいるプロジェクトを実現するために、人もお金も時間もすごいエネルギーが必要という状況がある。それを実現するためにカフェに人と、ボクのエネルギーを注ぐことを止め、本当に苦渋の決断ながら撤退を決意した。
本音を言えばまだやりたいという未練たっぷり。
飲食店の一軒くらいできなくて、繁盛させられなくて販促屋と言えるかという見栄?恥?もある。
でもそれはヨシダトシアキという個人の欲だ。
そして今取り組んでいるプロジェクトの数々はガソリンスタンド業界や自動車業界に貢献できることを目指している。そのために零細企業であるグリットの限りある資源を本体だけに集中することを選択した。
木曜の朝から刻々と崩落していく状態と、当日まで夢にも想定していなかった「撤退」という方向に傾いていく自分の心を(もう一人のボク)から見て「あ〜〜倒産する時ってこんな風に洪水に飲みこまれるようになすすべ無しで、あっという間に追い込まれるんだろうなあ」と自分の周りの地面が濁流に呑み込まれ、行き場を失う自分がいた。
そのとき考えられる事としては現場スタッフの生活の保全だけ。本当なら次の職場を決められるところまで在職して欲しかったが、そんな気力も失いきっていたので「解雇」という形を取り、すぐ保険をもらえるように手配した。(H先生、本当に素早い対応ありがとうございました)
カフェは赤字だったし、ヒマだった。
しかし、その赤字の中にはグリット社員全員の昼・晩の食事を出してくれているという費用も含まれているので、本当は実質トントンまであとほんの少しで手が届くところに在った。本当にあと一歩。そしてその状態まで行くために、数々の仕掛けを用意している最中での撤退。本当に残念でしかたがないが、決断したことだし、未来へ向かうしかない。
お世話になった関係者、お客さんの皆さん、本当にごめんなさい。
そして辞めていく二人のスタッフといつかどこかで笑って飯でも食えるように成功してもらうことを祈る。